四季の展示

秋ですね 「四季の展示」

2019-10-09

豊かな自然や四季に恵まれたこの地に、また秋が訪れました。
日本の春夏秋冬の各季節は二十四節気(立春・立夏・立秋・立冬など)があり、一年を通して細やかに季の変化を楽しみ生活の中に取りこんで年中行事もさまざまに歳時記としています。
このような風土の中できものに描かれた文様・模様も四季のある地に暮らす日本人の美意識となって生まれています。秋は豊穣・芸術の秋・灯火親しむ候として読書などにも最適です。
模様裂の中から小さな秋を見つけて下さい。

瓢箪「ひさご」一越縮緬 長着

瓢箪「ひさご」一越縮緬 長着

形の面白さから文様に好まれた瓢箪。中をくりぬいて乾燥させ、お酒などの容器として用いられたのが「ひさご」です。
秋の夜長に乾盃!

旅への誘い 羽二重 長襦袢

旅への誘い 羽二重 長襦袢

秋の夜長に読書をするひとときを思わせる落ち着いた冊子文です。本のタイトルや目次は、東京散策記や日本新八景集、新東海道五十三次など、散歩や旅に誘われます。

秋草 一越縮緬 長襦袢

秋草 一越縮緬 長襦袢

野に自生して季節の移ろいとともに楚々と咲く秋草への思いを、紅白の段に優しく描いた長襦袢地です。

実りの秋 二越縮緬 羽織

実りの秋 二越縮緬 羽織

稲刈りを前に鳥たちがあちこちから飛んで来ます。そのお目当ては稲穂。チュン、チュン、今年も豊作になりました。

渋柿 平絹 羽裏

渋柿 平絹 羽裏

枝を覆うように実った柿の実。秋の風情とともに実りの秋を迎えた喜びまでも感じられるようです。渋柿から作られる柿渋は、塗料や染料、薬、健康食品など多彩な面を持つ日本生まれの天然素材です。

冊子文 二越縮緬 長襦袢

冊子文 二越縮緬 長襦袢

男物の長襦袢・羽裏はとてもお洒落ですね。この長襦袢地も秋の夜、読書に親しむ情景が目にうかびます。雅楽がお好きなのでしょうか。
笙は雅楽などで使う管楽器の一つです。

流水に秋草 二越縮緬 長着

流水に秋草 二越縮緬 長着

青紫地に群青色の流水に桔梗や女郎花の秋草を配し、それを流水でつなぐ意匠は江戸時代から見られる文様構成です。

源氏香 斜文織 帯

源氏香 斜文織 帯

五本の縦線の異なる組合せで表現する香の図は源氏香とよばれ、多くの文様に用いられています。源氏物語の桐壺、浮橋を除いた五十二帖の名称がついています。片輪車と茫洋とした秋草風景が物語性を感じさせます。

スポーツの秋 モスリン 子供長着

スポーツの秋 モスリン 子供長着

酷暑が過ぎ天高く秋風の候。野球、サッカー、テニスなど様々なスポーツを楽しむのに最適です。ちょっと昔は野球人気が一番!真剣な瞳がかわいい、この着物を着るとワクワクしたでしょうね。

蔦 平絹 羽裏

蔦 平絹 羽裏

紅葉の美しい蔦は昔からその風情が喜ばれ、絵巻や絵画にも数多く描かれてきました。蔦性で樹木につたって伸びていく事から生命力の強い縁起の良い植物として家紋にも多く使われています。

菊立涌 錦紗縮緬 長着

菊立涌 錦紗縮緬 長着

波状の曲線を向かい合わせに並べた立涌模様の間に横向きの乱菊を配しています。菊の華やかさが引き立つ躍動感のある模様です。

収穫の秋 一越縮緬 羽織

収穫の秋 一越縮緬 羽織

“鴉”秋、干された稲の特有の匂い、春にも夏にもない静かな、空間の場所。深まる秋をゆったりと、心豊かなひとときを楽しむ秋色と凛とした静けさの中に。

菊とエ霞 錦紗縮緬 長襦袢

菊とエ霞 錦紗縮緬 長襦袢

大輪の菊が大胆に配されています。菊は姿・色・香が優れ、秋を代表する植物で、長寿の象徴でもあります。エの字の様に表現した霞が奥行きを生み、構成に変化を持たせています。

稲穂に雀 一越縮緬 長着

稲穂に雀 一越縮緬 長着

澄みきった秋空、稲穂に雀、実りの秋がはじまります。お百姓さんのかけた鳴子を鳴らさないように稲穂をついばみます。食欲の秋ですね。

もみじ 二越縮緬 羽織

もみじ 二越縮緬 羽織

七宝繋ぎの地模様に、もみじがちりばめられています。中でも紅色の葉からは、重ねて白く小さな葉を染め抜いた事で、より鮮明に秋の深まりが感じられます。

船に米俵 一越縮緬 長着

船に米俵 一越縮緬 長着

五穀豊穣の秋。収穫された米、麦、野菜などを京まで運搬する船でしょうか。
七福神の大黒天が米俵に乗る姿からも、福俵と呼ばれ縁起の良い文様です。

柿 羽二重 羽裏

柿 羽二重 羽裏

横段に色鮮やかな橙色の柿を並べた斬新な模様になっています。多くの句にも登場する柿は、古くから親しまれ、赤く色づいた光景は、日本の秋の風物詩です。

松葉に笠松 一越縮緬 羽織

松葉に笠松 一越縮緬 羽織

松葉が自然にこぼれ、落ち葉が一組ずつにほどけた松葉と松毬。少し涼しくなった日にこんな模様の羽織を着てお出かけしたいものです。