ご挨拶

衣は生活である、衣の文化を尋ねることは人間の歴史をたどることであり、女性の歴史を学ぶことであるとの一文をかかげての活動を開始してから四十年、そして「公益社団法人服飾文化研究会」として国より認定をいただいたのは、平成二十三年三月二十四日、法務局等の手続きを終えて、本会は、四月一日に「公益社団法人服飾文化研究会」となりました。当日、「公益社団法人」の真新しい看板を掛け、どこまでも青い空を見上げて、来し方想い、更に、これから担うべき責任を強く心にきざんだことを冒頭の一文と共に活動の理念として、易きに流れることのないよう自身の戒めにと心に念じました。

それは、この四十年の活動を見守り、励まして下さった多くの方々の支えを頂き、また多くのOBの皆さんの応援も力強く有難いものでした。そして、無名の市井の女性たちの集合体であるこの民間団体にハードルの高い公益法人の認可を与えて下さった内閣府公益認定委員会が、審査を重ねた結果「認定適当」の答申を出されたことに、大きな喜びとともに、これは、私達に対する可能性と期待がかけられたものと受け止めるべきだろうと考えました。大きな励ましでした。今後は一層の学習と活動の充実を計って、長い間お心に掛けて頂いている皆々様に報い、ご恩の一端なりとお返ししたいと思います。

公益法人になって、成すべきことは色々ありますが、先づは足元からと健全な組織を先を見据えての改革を計り、新たに文化部を加えました。この文化事業に、国際交流プロジェクトを立ち上げ活動するようになりました。更に文化部には今迄の事業に加えて、日本の伝統的な衣服を今日的に活かす試みを研究発表、運動するなどを目ざします。

伝承事業部も一般研究会に学習を取り入れ、研究活動を活発にする、役員理事の世代交代を進め、このような事業を担って頂く、全体に雰囲気も変り、そのせいか本年は受講生も賛助会員も近年になく増えて、お蔭様にて活気があふれて、うれしいことです。皆んなで元気に頑張ります。

人はどのような立場でも世の中を良くすることに貢献できるのです。

どうぞ今後共皆様のご指導ご鞭撻賜りますようお願い申し上げます。

社団法人服飾文化研究会会長
渡邉チヱ