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ミセスの美しい着こなしアドバイス

ミセスの美しい着こなしアドバイス

 着物を自分らしく美しく着こなす為に自身の長所と欠点を知り、体型に合ったプロポーションを研究し寸法を再確認すること、これが着こなしの第一条件です。
 着こなしを考えるとき、「何を着るか」も大切ですが、「どう着るか」も重要なことです。
 着物姿を見たときに、パッと目につく衿元は清潔なことはもちろんですが、芯の素材や縫いつけ方ひとつで、すっきり見えるか、だらしなく見えるか、シワが出てしまうこともあるのです。そうなると決して気持よく美しい着つけが出来ません。半衿かけは手を抜かないことです。
 足元にも気を配り、足袋は一回履くごとに洗いましょう。
 着物を着つける前に、着物と長襦袢のチェックをする事も大切です。
 着物の袖口から長襦袢が出ていると、とても見苦しいものです。まず袖幅がどれだけ長いか、肩山と袖山線上で調べてみます。つまむ位置は袖山線上の袖つけから肘の中間位が良いでしょう。寸法が合っていても、着物と長襦袢の素材の違いによっては出る場合があります。注意して下さい。
 袖の振りから見える長襦袢がたるんでいたり、短かいとがっかりです。袖丈は揃えましょう。
 最後に着つけが終ったらポイントをチェックして下さい。

基本のポイント
●半衿は耳の後ろ辺りから自然に出る。
●半衿は後衿からとび出さないように。
●おはしょりの長さが適当であり、形は舟底形になる。
●前幅は腰骨いっぱいにきている。
●上前の褄が上がり過ぎない。
●衿の抜き加減、お太鼓の大きさ、高さとも年齢にふさわしい。
●袖口、振りが着物と長襦袢と揃っているように。
●腰回りがスッキリしている。
●帯にシワをつくらない。

 直線裁ちである着物ですが、自然に体に添って、あたかも曲線裁ちでオーダーしたようにピッタリと着られるのです。
 毎日の生活の中で、常に良い姿勢に心がけましょう。
「きもの」は長い歴史をもつ日本の誇るべき民族衣裳です。
 少しでも着ること装うことに関心をもって用途に合わせて着物を選び、自分らしく着こなして欲しいと思います。

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