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名古屋帯(その2) きものと帯の組み合わせ

きものの着こなしは帯合わせによって、さまざまな表現が楽しめます。

染めのきものに織りの帯

格調高く装う場合は、訪問着、色無地、付け下げ、本友禅などに錦、唐織、濁江錦、綴織、有織などの格の高い帯を合わせます。

・個性的(粋、モダン)に装うときは、小紋や無地感覚のきものに刺繍、箔づかい、ふくれ織、細などを合わせるとよいでしょう。

・無地感覚の小紋にシンプルな帯でカジュアル度を強調。

・飛び柄のきものには、はっきりした色柄の帯でアクセントをつけたコーディネートも楽しめます。

・ポイント柄の帯は小紋に最適です。

 

織りのきものに染めの帯

大島、結城その他の紬や木綿のきものに、染めの帯を合わせると、張りのある優しさをもったきもの姿になります。
紬にふさわしい帯として定番ですが、友禅、ローケツ、刺繍、絞りなどさまざまな技法によって模様を表現する染めなごや帯など。

染めのきものに染めの帯

やや難しい組み合わせですが、かえって優しさが出てよい場合もあり、モダンで個性的な装いを演出するきもの姿になります。

織りのきものに織りの帯

固い表情の織りのきものの趣味性をさらに高めたいときには、紬や、すくい織り、紙布などの織りなごや帯で装うと、おしゃれ感が強調されます。
カチッとした織りの帯、街着などには、かえって軽やかなムードも出るでしょう。
きものの装いのアクセサリーは帯留以外多用しませんが、帯の模様で彩りや物語性を添えることができます。
特に季節感を表現する染め帯はその代表的なものです。
袋帯では味わえない、一重太鼓ならではの気軽さと個性的な着こなしを帯揚、帯締めでコーディネートし楽しんでください。

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